スピリチュアルって何?

「スピリチュアル」っていう言葉は、今では誰でも知っているし使っている言葉ですね。

テレビでも占いなんかのスピリチュアル系の番組もありますし、少し前に大ブームになった「引き寄せの法則」もスピリチュアルの分類に入るものでしょう。

本屋さんに行けば、スピリチュアル系の雑誌はわんさかあります。

私もスピリチュアルには興味があるんですけど、それでは「スピリチュアルって何?」と聞かれたら「う~ん」と明確には答えることはできません。

スピリチュアルとは何なのでしょうか?

スピリチュアルの本来の意味とは?

あなたはスピリチュアルという言葉からどんなものを連想しますか。

  • 占い
  • オーラ
  • チャクラ
  • 波動
  • ヒーリング
  • 神様
  • 宗教

と、まぁこれくらいのものが頭に浮かぶと思います。

これらをまとめると、『スピリチュアルとは、人に関わりがあって普通の人の目には見えない不思議なもの』ということになるんではないでしょうか。

ところが英語のspiritualを辞書で調べてみると、霊的な、精神的な、気高い、宗教的な、神聖な、などとあり、占いやオーラ、波動などという言葉はひとつも出てきません。

(使った辞書は、1983年初刷の研究社の新リトル英和和英辞典で、今から40年近く前のものです。それにしても物持ちがいいですね~。)

Wikipediaにもスピリチュアルの項には次のように書かれています。

英語のスピリチュアル(英:spiritual)は、ラテン語のspiritusに由来するキリスト教用語で、霊的であること、霊魂に関するさま。

(引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB)

このようにスピリチュアルは宗教、それもキリスト教と深いつながりがあるということになります。

キリスト教は教派は色々あるものの世界で一番信者の数が多い宗教であり、アメリカでは7割の国民がキリスト教徒(クリスチャン)であるとされています。

アメリカなどクリスチャンが多い国では、スピリチュアルは非常に身近なものなのでしょう。

逆に日本ではクリスチャンは国民の1%にも満たないと言われていて、「霊的」と言われてもなかなかピンとこなくても当たり前ですね。

それでは、クリスチャンにとって「霊的」とはどのような意味なのでしょうか。

人間は目に見える部分と目に見えない部分でできており、目に見える部分が肉体であり、目に見えない部分が霊的な部分であるとされています。

言ってみれば、人格や感情の発露、考え方などが霊的な部分ということです。

そして霊的な部分を高めていくことが大切であるとされ、そのための羅針盤となるのが聖書であり、神の御言葉(みことば)であるわけです。

日本のスピリチュアルは独特なもの

このように、スピリチュアルの本来の意味は人の精神的な部分のことを指し、多分にキリスト教色の強いものです。

クリスチャンでなくても、人間は人格や感情、思考といった見えないもの全てを含めたものが人間であって、肉体だけの存在ではないと思っている方は多いと思います。

でも日本では見えない部分というところが独り歩きし、不思議だと思えるいろんな分野のこともスピリチュアルに含まれてしまっています。

例えば次のようなものです。

  • 占い
  • オカルト
  • 霊的体験や霊感
  • ヒーリング

これらは本来の意味でのスピリチュアルとは違いますが、それはそれでいいのでしょう。

なぜなら、それが外から取り入れたものを上手に消化して使うという日本人の国民性だからです。

この国民性があったからこそ、日本はここまで繁栄できたのだと思うのです。

日本人が使うスピリチュアルという言葉は、世界で使われている場合とは異なり、独特な意味を持っているということになります。

スピリチュアルを高めるには?

(スピリチュアルは形容詞なので、正確には「スピリチュアリティを高めるには?」ですね。)

私はクリスチャンではありませんが、スピリチュアルを高めるキリスト教の教えには共感できます。

イエス・キリストの言葉に『汝の敵を愛せよ』というものがあります。

これは、「自分に好意を持って接してくる人を愛することは誰でもできる。自分に敵意を持って接してくる人にこそ、慈悲の心を持って接しなければならない」ということです。

その教えを突き詰めて言えば、「自分のためだけに生きるのではなく、他人のために利他的に生きる」ということになるかと思います。

この教えは日本人には馴染みが深い神道にも通ずるところがあります。

神道はキリスト教やイスラム教などの一神教と違い、全てのものに神が宿っているとし、それゆえに全てのものを敬い大切にしなければいけないと説いています。

このように、キリスト教も神道も自分以外のもののために尽くすことが重要であるとされ、それがスピリチュアルを高めるには一番大切なことなのです。

まとめ

スピリチュアルとは?

  • 本来の意味は、人を作っている目に見えない精神的な部分
  • 日本では目に見えない不思議なことをすべて含んだ独特なものを指している

スピリチュアルを高めるには?

  • 利他的に生きることが大切

 

私はスピリチュアルに精神的なことから興味を持ったので、占いや霊的体験は特殊能力であり、それがどうしてスピリチュアルなのかと思っていました。

スピリチュアルは興味本位のものではなく、もっと根本的で崇高なものと思ってましたからね。

でもこれは日本人の国民性からしてしょうがないんですね。

そんなことはどうでもいいこととして、これからもスピリチュアル(スピリチャリティ)を高めていこうと思っています。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。