プログラミング教育が義務教育に取り入れられると聞いたときには「エッ何で?」と感じました。
プログラミングはプログラマーかウェブデザイナーなんかに必要なスキルで、義務教育で職業訓練するのかと思ったからです。
でもそんなはずはないですよね。
今回はプログラミングって何なのか、また小学生にするプログラミング教育ってどんなものなのかについて書いていきます。
プログラミングって何?
今の世の中、周りを見渡せばパソコンはもちろんテレビやスマホ、自動車や家電製品に至るまで規模の違いはあるにせよ、コンピューターが内蔵されているものは数多くあります。
しかしコンピューターはそれ単体では何の役にも立ちません。
コンピューターに何をしてほしいかを言語にしたものがプログラム、そのプログラムを書くことがプログラミングです。
コンピューターはプログラムが内蔵されて初めてコンピューターとしての役割を果たせるわけです。
というか、コンピューターはプログラムが一番大切なんです。
そしてプログラムはコンピューターにしてほしいことが順番に書かれています。
これは運動会のプログラムと一緒ですね。
運動会のプログラムは最初は全校生徒で準備運動、次は3年生による50m走、というふうにやることが順番に記載されています。
コンピューターにさせることも同じで、やることを順番に記述するのでプログラムと言うんです。
なるほどニャー
プログラミングに使われる言語はひとつだけではなくて、実に多くの種類の言語があります。
なかには日本語で記述できるプログラムもあるんですが、多くは英語で記述するプログラムですのである程度の英語力も必要になってきます。
小学生でも分かるの?
プログミング教育と聞くと、プログラム言語をパソコンでカタカタ打ち込むということを教えるというイメージしか湧かないんですけど、小学校で習うプログラミングはプログラミング言語を習うことではないんです。
だから英語力もほとんど関係ありません。
上で書いたように、プログラミングとはコンピューターにしてほしいことを順番にプログラムとして書くことです。
コンピューターをこう作動させたいときはプログラムをこう記述する、ということが厳密に決められていて、その結果としてコンピューターは書かれたことを忠実に、順番通りに実行します。。
つまり、プログラミングは原因と結果がきちんと決められているという、極めて論理的な世界なのです。
小学校のプログラミング教育は、このプログラミング的な思考を身につけるための教育なんです。
文部科学省が取りまとめた「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について」の中で、次のように書かれています。
プログラミング教育とは
子どもたちに、コンピュータに意図した処理を行うように指示することができるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても、時代を超えて普遍的に求められる力としての「プログラミング的思考」などを育成するもの
プログラミング的思考とは
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力
(出典:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/053/siryo/__icsFiles/afieldfile/2016/07/08/1373901_12.pdf)
上で「記号」という言葉が出てくる通り、学習するのはプログラミング言語を使ったものではなく記号を使ったものであり、それも視覚的に理解できるものを利用したプログラミング学習なんです。
だから小学生でも分かりますし、分かるように工夫もされているんです。
プログラミング学習ソフト Scratch
子供ってTVゲームが大好きですよね。
お子さんのみえる家庭なら一台はあるんではないでしょうか。
そんな子供たちがゲーム感覚で夢中になり、知らないうちにプログラミングが理解できてしまうのがScratchというオンラインソフトです。
Scratchはビジュアルプログラミングツールで、プログラミング言語を書く必要はなく、ドラッグ・アンド・ドロップ操作で指令を作り、その結果もビジュアルで確認できるという子供向けのプログラミング学習ソフトです。
多言語に対応していて、日本語もひらがなを使えますので漢字の読めないお子さんでも使うことができます。
無料で利用することができ、IDを登録すればできた作品を登録・公開することもでき、それもすべて無料でできます。
Scratchはブラウザ上で利用することもできますし、インターネットに接続せずにソフトをダウンロードして利用することもできます。
(Scratchの公式サイトはコチラ)
(Scratchのダウンロードサイトはコチラ)
これからプログラミング教育が始まるという小さなお子さんをお持ちのママやパパも、このソフトでお子さんと一緒にプログラミングに触れてみるのはいかがですか?
ママやパパのほうが夢中になってしまうかもしれませんよ。
まとめ
- プログラミングとはコンピューターの指令であるプログラムを書くこと
- プログラミング教育で小学校で習うのは論理的思考を身につけること
- 扱うのはビジュアルプログラミングなので小学生でも分かる
今の多くの大人にとって、プログラミングはプログラマーかエンジニアがすることで自分には無理、という感覚なのではないのでしょうか。
しかしプログラミング技術は第4時産業革命の柱の一つとされている重要なものです。
小さい頃からプログラミングに触れておくことは、将来きっと役に立つはずです。
「子どもや孫にプログラミングのことを聞かれても困る」というママやパパ、おばあちゃんやおじいちゃんもこれを機会にビジュアルプログラミングソフトでプログラミングの勉強をしてみてはどうですか。
お子さんやお孫さんとの関係もきっと深まると思いますよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。